Lamiyi

カウンターポイント・リサーチによると、マクロ経済の圧力により消費者需要が落ち込み、米国におけるスマートフォン出荷台数は前四半期に前年比17％減少した。

出荷台数の減速にもかかわらず、Appleは市場シェアを昨年の49%から今年は53%へと伸ばしました。Samsungは27%のシェアで引き続き2位、Motorolaは8%で3位となりました。

この状況について、リサーチアナリストのマシュー・オルフ氏は次のように述べています。「インフレは2022年後半から米国スマートフォン市場に影響を与え始めており、特に消費者の可処分所得が少なく価格変動に敏感な低価格帯のスマートフォン市場が顕著です。インフレの長期化と不透明な経済見通しにより、消費者は新規端末の購入を控えており、その結果、特にプリペイド端末において、買い替え率と端末販売数が減少しています。」

インフレやその他のマクロ経済圧力が市場に与える影響は不均一だ。シニアアナリストのモーリス・クレーネ氏は、「プリペイドブランドは出荷数が前年比で大幅に減少した一方で、明るい兆しもいくつかあった。サムスンのGalaxy S23の出荷数は前年比で2桁増加し、Galaxy A14 5Gはプリペイド市場で非常に好調だった。ローエンドデバイスとプレミアムデバイスの差は拡大しているようで、ミッドレンジデバイスカテゴリーに空白が生じている」と指摘した。

アソシエイト・リサーチ・ディレクターのハニッシュ・バティア氏は、「ニッチなカテゴリーは、全体的な低迷にもかかわらず、引き続き好調を維持する可能性があります。例えば、今年は折りたたみ式デバイスが大きな注目を集めており、多くのOEMが参入することで、プレミアムデバイスへの需要が喚起される可能性があります。同様に、政府が支援するライフラインプログラムやACPプログラムからの需要も、概ね影響を受けない見込みです。しかし、より広い視点で見ると、若年層や初めてスマートフォンを使用するユーザーによるAndroidからiOSへの移行は、Android OEMにとって依然として大きな課題となっています。」と述べています。

米国スマートフォン市場の動向について、北米調査ディレクターのジェフ・フィールドハック氏は次のように述べています。「2023年第1四半期は消費者需要が低迷し、機種変更も非常に低調でした。ケーブルMVNOは、この四半期に大手3社を上回る純増数を記録しており、これは米国市場では初めてのことです。既存のポストペイド事業者は、ケーブルMVNOに対抗するため、下半期にプロモーション活動を強化すると予想しています。」

詳細については、下記のリンク先の完全なレポートをご覧ください。

続きを読む