Lamiyi

シャープは、業界で初めて、ハイビジョン（720p）の3D映像を撮影可能なモバイル機器向け3Dカメラモジュールを開発しました。7月よりサンプル出荷を開始し、2010年内に量産開始予定です。

3D映像は、2台のカメラで同時に右目用と左目用の別々の映像を撮影し、2つの視点から構成されます。そのため、3Dカメラには、2つの映像に対して色調整や位置ずれ補正などの画像処理を施す周辺回路が必要となります。そのため、メーカー各社は3Dカメラの小型軽量化、開発期間の短縮化に注力してきました。

今回開発した3Dカメラモジュールは、左右のカメラから出力される映像データを処理する機能として、色や明るさを調整する「色同期処理」、映像信号のタイミングを同期させる「タイミング同期処理」、位置ずれを補正する「光軸制御処理」を搭載しています。さらに、撮像素子からの映像データを高速に転送する「高速読み出し技術」により、高解像度のHDモードでの3D映像の撮影を可能にしました。さらに、本カメラモジュールの開発にあたり、長年のカメラモジュール開発で培った高密度実装技術を応用し、小型化を実現しました。

シャープは、このカメラモジュールをデジタルカメラや携帯電話、スマートフォンなどのモバイル機器に組み込む計画だ。