ウェアラブルデバイスの世界出荷台数は2019年第1四半期に55.2%増加 [レポート]

ウェアラブルデバイスの世界出荷台数は2019年第1四半期に55.2%増加 [レポート]

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ウェアラブルデバイスの世界出荷台数は2019年第1四半期に55.2%増加 [レポート]

IDCの報告によると、2019年第1四半期のウェアラブルデバイスの世界出荷台数は前年同期比55.2%増の4,960万台に達しました。リストバンド型ウェアラブルデバイスは出荷台数の63.2%を占め、耳に装着するタイプの出荷台数は34.6%で、前年比135.1%増加しました。

「ヘッドホンジャックの廃止と、家庭内外におけるスマートアシスタントの利用増加が、耳装着型ウェアラブルの成長を牽引してきました」と、IDCモバイルデバイストラッカーのリサーチマネージャー、ジテシュ・ウブラニ氏は述べています。「今後、主要プラットフォームメーカーやデバイスメーカーが、スマートフォンを補完するだけでなく、必要に応じてスマートフォンを離して使えるウェアラブルデバイスのエコシステムへの参入手段として耳装着型デバイスを活用することで、このカテゴリーはますます重要になるでしょう。」

「腕時計やリストバンドを含むリストウェアの出荷は前年比31.6%増加し、ウェアラブル市場を牽引し続けています」と、ウェアラブル担当リサーチディレクターのラモン・T・ラマスは述べています。「機能や性能は進化・向上していますが、共通点は健康とフィットネスへの揺るぎない注力です。これはユーザーと健康保険会社双方に大きな反響を呼び、健康とフィットネスに関する新たな知見はより多くのユーザーを引きつけています。」


ウェアラブルデバイスの世界出荷台数は2019年第1四半期に55.2%増加 [レポート]

企業ハイライト
● Appleは、Apple Watch、AirPods、そして一部のBeatsヘッドフォンという3つの製品ラインを展開し、市場シェアの首位を維持しました。特にApple Watchは、販売数量シェアの獲得に大きく貢献していますが、さらに重要なのは、平均販売価格(ASP)が2018年第1四半期の426ドルから直近の四半期には455ドルに上昇したことです。Appleはワイヤレスヘッドフォンのラインナップでも同様の戦略を採用しているようで、最新のAirPodsはワイヤレス充電に対応し、ASPも引き上げられています。

● Xiaomiは、約500万台の出荷台数を誇るMi Bandの人気により、2位にランクインしました。同社は引き続き中国市場に重点を置いていますが、欧州と中東への最近の投資が功を奏し、これらの地域でシェア​​を拡大​​しています。

● ファーウェイは、市場を上回る282.2%の成長で四半期を終えました。ウェアラブル市場における同社の成功は、スマートフォンとのセット販売が多いことから、スマートフォンでの成功と直結しています。しかし、スマートフォン事業の将来を巡る不透明感が高まっているため、ウェアラブル事業の見通しも依然として不安定な状況が続くでしょう。

● SamsungもAppleと同様に、Gear/Galaxyウォッチとバンド、Galaxy Buds、一部のJBLヘッドフォンなど、複数の製品ラインを提供しています。Galaxy S10シリーズの発売は、バンドル販売の活用を通じてウェアラブル事業の拡大に貢献しました。また、JBLヘッドフォンのラインナップも、低価格でありながら豊富なオプションが揃っていたことで好調に推移しました。

● Fitbitはトップ5にランクインし、プラス成長を維持しました。Versa LiteとInspireシリーズの発売は、新規ユーザーの獲得とアップグレードの促進に役立っていますが、その一方で平均販売価格(ASP)は低下しています。しかしながら、同社はヘルスケア/エンタープライズ分野に引き続き注力しており、この市場で多くの競合他社を凌駕する躍進を続けています。

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