Lamiyi

ガートナーの速報値によると、2015年第2四半期の世界PC出荷台数は6,840万台で、2014年第2四半期比9.5%減少しました。これは2013年第3四半期以来の最大のPC出荷台数の減少です。2015年のPC出荷台数は4.4%減少すると予測されています。

「米ドルが現地通貨に対して急激に高騰したため、一部の地域ではPC価格の上昇がより顕著になりました」と、ガートナーの主席アナリスト、北川美香子氏は述べています。「価格上昇はこれらの地域でPC需要を阻害する可能性があります。第二に、Windows XPのサポート終了により、世界のPC市場は昨年、デスクトップPCにおいて異例のプラス成長を記録しました。しかし、XPの影響が段階的に解消された後、PCの買い替えを促すような大きな成長要因は見られません。最後に、2015年第3四半期に予定されているWindows 10の発売により、在庫管理が自主的に行われるようになりました。PCベンダーと販売チャネルは、Windows 10の発売前に可能な限り在庫を処分しようとしました。」

米国における2015年第2四半期のPC出荷台数は1,510万台で、2014年第2四半期比5.8%減となりました（表2参照）。この減少は、デスクトップ型PCの出荷台数が2桁減少したことが主な要因であり、モバイルPCの1桁成長を相殺しました。速報値によると、デスクトップ型PCの出荷台数の減少は、市場が経済危機に見舞われた2009年以来、最大の落ち込みとなりました。

「2015年第2四半期のデスクトップPC出荷の低迷は、市場がWindows XPのサポート終了に牽引された昨年第2四半期の出荷が比較的多かったことに一部起因しています」とキタガワ氏は述べています。「Windows 10の発売に伴う在庫管理にもかかわらず、モバイルPCの出荷は同四半期に増加し、米国では5四半期連続でモバイルPCの出荷が伸びました。手頃な価格の薄型・軽量ノートパソコンが、より多くのビジネスユーザーを惹きつけています。」

HPは、2015年第2四半期の米国におけるPC出荷台数で、前年同期比10.1%減にもかかわらずトップの座を維持しました（表2参照）。Dellは前年同期比でHPとの差を縮めました。Appleは2.5%減少したものの、市場シェアは2014年の12.3%から2015年には12.7%へと拡大しました。米国における上位5社のPC出荷台数の中で、前年同期比で成長を見せたのはLenovoのみでした。

詳細については、以下のグラフをご覧ください。