Lamiyi

クアルコムは、AppleがiPhone 16に搭載する可能性のある新しいSnapDragon X75 5Gモデムを発表しました。Appleは独自の5Gモデム技術に取り組んでいるにもかかわらず、2024年までクアルコムのモデムを使い続けると予想されています。

Qualcomm Technologiesの第6世代モデム・アンテナ・ソリューションは、5Gの次期フェーズである5G Advancedに対応した初のソリューションです。新しいアーキテクチャとソフトウェアスイートを導入し、カバレッジ、レイテンシ、電力効率、モビリティなど、接続性の限界を押し広げる数々の世界初の機能を搭載しています。Snapdragon X75のテクノロジーとイノベーションは、スマートフォン、モバイルブロードバンド、自動車、コンピューティング、産業用IoT、固定無線アクセス、5Gプライベートネットワークなど、幅広いセグメントにおいて、OEMが次世代のエクスペリエンスを創造することを可能にします。

Snapdragon X75は、専用のハードウェアテンソルアクセラレータであるQualcomm 5G AIプロセッサGen 2を搭載した初のモデムRFシステムです。Gen 1と比較して2.5倍以上のAI性能を実現し、AIを活用した新たな最適化機能を備えたQualcomm 5G AI Suite Gen 2を搭載することで、速度、カバレッジ、モビリティ、リンクの堅牢性、位置情報の精度を向上させます。Qualcomm 5G AI Suiteは、世界初のセンサー支援型mmWaveビーム管理やAI強化型GNSSロケーションGen 2など、高度なAIベースの機能を備えており、Snapdragon X75を独自に最適化して優れた5G性能を実現します。

「5G Advancedは接続性を全く新しいレベルに引き上げ、コネクテッド・インテリジェント・エッジという新たな現実を推進します」と、クアルコム・テクノロジーズのセルラーモデムおよびインフラストラクチャ担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるドゥルガ・マラディ氏は述べています。「Snapdragon X75モデムRFシステムは、ハードウェアアクセラレーションAIや、全く新しいレベルの5Gパフォーマンスとセルラー通信の新たな段階を切り開く今後の5G Advanced機能のサポートなどのイノベーションにより、当社の世界的な5Gリーダーシップの全容を示しています。」

新しいモデムからアンテナへのアップグレード可能なアーキテクチャを搭載した Snapdragon X75 は、次のような主な機能を提供します。

● 世界初、mmWave向け10キャリアアグリゲーション、5倍ダウンリンクキャリアアグリゲーション、サブ6GHz帯域向けFDDアップリンクMIMOにより、比類のないスペクトルアグリゲーションと容量を実現します。
● mmWaveおよびサブ6向け統合トランシーバーと新しいQualcomm QTM565第5世代mmWaveアンテナモジュールを組み合わせることで、コスト、ボードの複雑さ、ハードウェアフットプリント、消費電力を削減します。
● Qualcomm Advanced Modem-RF Software Suiteにより、エレベーター、地下鉄、空港、駐車場、モバイルゲームセッションなどのユーザーシナリオ全体で持続的なパフォーマンスがさらに向上します。
● AIベースのセンサー支援mmWaveビーム管理により、優れた接続信頼性とAIベースの位置精度強化を実現します。
● Qualcomm 5G PowerSave Gen 4とQualcomm RF Power Efficiency Suiteにより、バッテリー寿命が延長します。
● Qualcomm DSDA Gen 2のサポートにより、2枚のSIMカードで同時に5G/4Gデュアルデータを使用できます。
● Qualcomm Smart Transmit Gen 4 により、高速で信頼性の高い長距離アップロードが可能になり、新たに Snapdragon Satellite のサポートも含まれるようになりました。

Snapdragon X75は現在サンプル出荷中で、商用デバイスは2023年後半までに発売される予定です。

続きを読む