
任天堂、3年連続の赤字を受けスマートフォンへの移行を検討
- Lamiyi
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任天堂は3年連続の営業赤字を受け、ついにモバイル機器を中心とした新たな事業構造を検討しているとブルームバーグが報じた。任天堂社長の岩田聡氏は、Wii Uの需要低迷により、予想外に250億円(2億4000万ドル)の年間損失を予測したことを受けて、この発言を行った。
任天堂は昨日、米国で12年以上ぶりの大幅下落を記録した。同社は当初、クリスマス商戦によるマリオやゼルダといった人気キャラクターを起用したゲーム機「Wii U」の売上回復を見込んでおり、2020年3月期通期の利益を550億円と予想していた。しかし、任天堂はWii U本体の販売台数を900万台から280万台に、Wii U用ゲームソフトの販売台数を3800万本から1900万本にそれぞれ下方修正した。
ゲームの発売延期、モバイル機器の普及、ソニーのプレイステーション4やマイクロソフトのXbox Oneとの競争などが、任天堂の魅力を失っている理由の一部です。
「新たな事業構造を検討しています」と岩田氏は昨日大阪で行われた記者会見で述べた。「スマートデバイスの普及を踏まえ、ゲームプレイヤー事業の成長にスマートデバイスをどのように活用できるかを当然ながら検討しています。スマートフォン上でマリオを動かすという単純な話ではありません。」
アナリストらは長い間、同社がiOSやAndroidなどのモバイルOSに移行することを強く求めてきた。
「ビデオゲーム市場はスマートフォンやタブレット端末へと移行している」といちよしアセットマネジメントの秋野光成氏は語る。「任天堂は現在のハードウェアビジネスモデルから拡大する必要がある。これは構造的な問題だ」
東海東京証券のアナリスト、角田雄介氏は「今回の修正は予想よりもはるかに悪い。3年連続の営業赤字となり、深刻な経営問題を提起する」と述べた。
岩田社長は、近い将来に経営陣を刷新する予定はなく、報酬削減に関する発表は今月下旬になると述べた。
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