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ベルリン在住のドイツ人ハッカーが、電話番号だけを使ってiPhoneの通話を盗聴できることを実証したと、60 Minutesが報じている。バージニア大学でコンピュータ工学の博士号を取得したカーステン・ノール氏は、ドイツのコンピューターから米国下院議員テッド・リュウ氏の通話を盗聴することに成功した。

ノール氏のグループが本当に主張通りのことをできるのか確かめたかったのです。そこで、ニューヨークの「60 Minutes」で市販されているiPhoneを、カリフォルニア州選出の下院議員テッド・リュー氏に送りました。リュー氏はスタンフォード大学でコンピュータサイエンスの学位を取得し、下院の情報技術委員会の委員を務めています。彼はハッキングされることを承知の上で、スタッフと話すために私たちのiPhoneを使うことに同意しました。そして、実際にハッキングされました。ノール氏に教えたのは、彼に貸し出した「60 Minutes」のiPhoneの番号だけでした。

注目すべきは、このハッキングはiPhoneだけでなく、あらゆる携帯電話で実行可能だったということです。ノール氏は、あまり知られていないものの、電話会社を結ぶ重要なグローバルネットワークであるシグナリングシステム7（SS7）の脆弱性を発見しました。

SS7は、重要な会話を交わす可能性のある政治指導者や企業幹部にとって重大なリスクとなります。どうやら、SS7を介した通話傍受能力は諜報機関の間では公然の秘密であり、「彼らは必ずしもその穴を塞ぎたいとは思っていない」ようです。

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