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ベライゾンは、AOLを1株当たり50ドル、総額約44億ドルで買収する契約を締結したと発表した。

Verizonによる今回の買収は、同社のLTEワイヤレスビデオおよびOTT（オーバー・ザ・トップ・ビデオ）戦略をさらに推進するものです。また、今回の契約により、VerizonのIoT（モノのインターネット）プラットフォームのサポートと接続も可能となり、消費者と企業向けにワイヤレスからIoTまでの成長プラットフォームが構築されます。

AOLはデジタルコンテンツおよび広告プラットフォーム分野のリーダーであり、VerizonとAOLの統合により、eMarketerの推計によると約6,000億ドル規模の世界広告業界に直接的に焦点を当てた、大規模でモバイルファーストのプラットフォームが誕生します。AOLの主要資産には、サブスクリプションビジネス、The Huffington Post、TechCrunch、Engadget、MAKERS、AOL.comといったグローバルコンテンツブランドのプレミアムポートフォリオ、ミレニアル世代向けのOTT、エミー賞ノミネート作品のオリジナル動画コンテンツ、そしてプログラマティック広告プラットフォームが含まれます。

ベライゾンの会長兼CEOであるローウェル・マクアダム氏は次のように述べています。「ベライゾンのビジョンは、グローバルなマルチスクリーン・ネットワーク・プラットフォームを基盤として、お客様にプレミアムなデジタル体験を提供することです。今回の買収は、消費者、クリエイター、そして広告主にクロススクリーン接続を提供し、プレミアムな顧客体験を提供するという当社の戦略を後押しするものです。」

彼はさらに、「AOLは再びデジタルの先駆者となり、デジタルで繋がる世界において共に新たな道を切り拓くことができることを大変嬉しく思います。Verizonでは、Verizon Digital Media ServicesやOTTといった新興技術に戦略的に投資し、デジタルコンテンツと広告への市場シフトに対応してきました。AOLの広告モデルはこのアプローチと合致しており、この広告プラットフォームは将来の収益源を開拓するための重要なツールとなります」と述べました。

AOLの会長兼CEOであるティム・アームストロング氏は、取引完了後も引き続きAOLの事業を率いる予定。

アームストロング氏は次のように述べています。「ベライゾンはモバイルおよびOTT接続プラットフォームのリーダーであり、ベライゾンとAOLの統合により、クリエイター、消費者、そして広告主のための、他に類を見ないスケールのモバイルおよびOTTメディアプラットフォームが誕生します。ベライゾンとAOLはビジョンを共有しており、両社は既に良好なパートナーシップを築いています。ベライゾンのチームと共に、モバイルと動画を通じた次世代メディアの創造に尽力できることを大変嬉しく思います。」

本取引は、公開買付けとそれに続く合併の形で行われ、完了後、AOLはVerizonの完全子会社となります。本取引は、慣例的な規制当局の承認および完了条件の充足を前提としており、今夏に完了する予定です。