Lamiyi

元アップルのプログラマー、ドン・メルトン氏は、Safari という名前がどのようにして生まれたのかを自身のブログに投稿しました。

開発者のブログ記事によると、スティーブ・ジョブズは単に名前を声に出して読んでみて、その響きや感じ方を確かめ始めただけだそうです。

2002年の夏、スティーブ・ジョブズとAppleの経営陣は、これが実現可能だと確信していました。年末までにWebブラウザを実際に出荷できると。そして、ある非常に有意義なヒューマンインターフェースデザインのセッションで、この「もの」を何と呼ぶか​​という議論が持ち上がりました。
私の記憶では、スティーブはただいくつかの名前を声に出して言い始めたのです。おそらく、口の中で、そして耳でどう感じるか試していたのでしょう。当時はそれほど奇妙に思えませんでした。今考えてみると、これは良い手法だったと思います。

全部の名前は覚えていませんが、「Freedom（自由）」というフレーズが印象に残っています。スティーブはしばらく時間をかけて、私たち全員にこのフレーズを試していました。人々が解放されるというポジティブなイメージを呼び起こすから、気に入ったのかもしれません。そして、それと同じくらいポジティブで、当時私たちが頼りにしていたMicrosoftとInternet Explorerという企業とブラウザからの私たち自身の自由をも表現していました。

開発中、このブラウザは社内で「Alexander」という名称で呼ばれていましたが、一部の開発者は「iBrowse」と呼んでいました。最終的にSafariという名称が選ばれ、ドン・メルトンは同僚のカート・ナイトがそのことを彼に伝えた様子を語っています。

12月の第2週だったと思いますが、会社のカフェテリア「カフェ・マックス」で美味しいランチを済ませ、オフィスに戻ろうとしていた時、マーケティング・プロダクト・マネージャーのカート・ナイトが近づいてくるのが見えました。
インフィニット・ループ・クワッドの真ん中でカートと会いました。彼は興奮した様子で、私を探していると言っていました。

"どうしたの？"

「名前が決まったよ！」

それ以上の文脈は必要なかった。そしてすぐに、顔面を殴られるのを覚悟した人のように緊張した。ここ数ヶ月の間に耳にした忌々しい言葉が、まるで下水のように次々と蘇ってきた。

「それは…何ですか？」私は歯を食いしばりながら尋ねた。

「サファリ」カートはささやいた。

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