「Touch ID がガラス越しに動作しないという噂を聞き、そのため削除せざるを得ませんでした」と、開発後半で設計変更があったかどうかという質問に答えて、リッチオ氏は述べた。「Face ID を現状並みに優れたものにするという目処が立った時点で、もし成功すれば、自分たちがやりたいと思っていた製品を実現できるとわかっていました。もしそれが本当なら、これまでの関係を捨ててでも全力で取り組めるものになるかもしれない、と。これは、それがより良い解決策だと仮定した場合の話です。そして、実際にそうしました。そのため、背面やガラス越し、側面の指紋認証については検討しませんでした。なぜなら、そうした変更を土壇場で行えば、高品質な Face ID を実現するという、より重要な目標の実現を阻害してしまうからです。」